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予防接種について、知ってほしいこと

2019.10.30

世の中にはワクチンが有害なもののように伝える情報があります。
このような情報に対し、私は絶対に納得できません。

私は30年以上小児科医として働いてきて、ワクチンで防げる病気で亡くなったり、重い障害を遺した子どもたちを大勢見てきました。
このような病気は早く適切な治療をしても、経過を変えることができないのです。

夜間に発熱、翌朝受診時にはヒブによる重症細菌性髄膜炎で寝たきりになってしまったお子さんも2名担当しました。
早く抗生物質を飲んでも無駄で、ワクチン以外で救えません。
ヒブワクチンが米国から20年遅れて日本でも2013年に定期接種になり、その翌年から重症の患者さんはほぼゼロになりました。
それほど大きな効果を上げているのです。
小児科の当直医は早期診断が不可能である細菌性髄膜炎の恐怖から解放されました。

医者になってすぐに大学病院で担当した5歳の男の子。
おたふくかぜによる髄膜炎でした。
治療方法は今でもありません。
痛い検査にも歯をくいしばって耐える強い子でした。
でも彼はおたふく難聴で両耳の聴力を失いました。
当時はまだ米国でもおたふくかぜワクチンは全員接種になっていませんでした。もし彼があと10年遅く日本以外で生まれていたら、全く違う人生になったことでしょう。
世界の発展途上国の85%以上でおたふくかぜワクチンは全員接種になっています。

麻しん脳炎や肺炎で亡くなった子たち、風疹で生まれつき障害を持った子たち、B型肝炎で子どものうちに肝臓がんになった子、結核性髄膜炎で亡くなった子、たくさんの子どもたちを見て、教えられてきました。

最近20年間、毎日15人以上のお子さんに定期接種・任意接種のワクチンを接種しています。
しかし、医者になってワクチンによる重症な健康被害は見たことがありません。
発熱や腫れなどは健康被害ではなく、あって当然の生体免疫反応です、

ワクチンのおかげで感染症が減り、全国の病院小児科は患者減少で苦しんでいます。
開業医も同様です。
それでも、私の全国の5千人以上の小児科医の仲間(日本小児科医会)は日本の子どもを守るためにワクチン接種を勧めています。
日本小児科医会に自分の子や孫たちにワクチンを接種していない人はいません。

(*インフルエンザワクチンはかかると怖いから接種するものではありません。
詳しくはインフルエンザについての「TOPICS」をご覧ください)

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