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信頼できる「かかりつけ医」の見つけ方

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よく「気になることがあれば、かかりつけ医に相談を」と言われますが、実はかかりつけ医がいない、または「もっと子どもに合った医師を見つけたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。さらに、引っ越し先で新しいかかりつけ医を探そうという人もいますよね。そこで今回は、信頼できるかかりつけ医を探すときのチェックポイントを、医療法人社団はやしクリニックの林泉彦先生にアドバイスしていただきました。

 

信頼できる「かかりつけ医」を探す方法

本来であれば、幼い頃からずっと同じかかりつけ医にお世話になりたいものですが、引っ越しなどでやむを得ずかかりつけ医を変えるケース、また、いま通っている病院がなんとなく合わない…ということもあると思います。新しくかかりつけ医を探す際にチェックすると良いポイントを教えてください。

「そもそも、かかりつけ医とは、お子さん本人の医療情報や成長過程に加えて、きょうだい関係、登園・登校状況、家系的な体質、ご家族の病歴なども把握し、それに沿って診察・治療を進められる医師のことを言います。つまり、ご家族が安心してお子さんを受診させられる医師であることが、まずは大切です。

医師も患者も人間同士なので、相性はあって当然。なので、これからお子さんやご自身に合ったかかりつけ医を探す場合は、可能な範囲でいくつかのクリニックを受診することが良いでしょう。病気のときだけではなく、予防接種や健診の際に受診するのも良いと思います。医療機関のホームページはもちろんですが、ママ友の情報や口コミも参考になると思いますよ。

小児科医について言うと、子どもには特に、必要最小限の薬を処方することを心がけます。総合感冒薬(いわゆる風邪薬)は小さな子どもには処方しないようになっていますし、抗生物質が必要なときは、きちんと説明した上で処方してくれるかを確認してください。『中耳炎や黄色い鼻水、発熱があるから抗生物質を出しましょう』という方針は、耐性菌を増やして子どもの健康を損ねる可能性があるからです」(同)

治療の方針は、かかりつけ医を探す際の重要なポイントですね。

「ここでひとつアドバイスです。小児科専門医でなくとも優しく素晴らしい先生はもちろんいらっしゃいますが、参考として、小児科専門医は病院の看板などに『小児科」』が先頭に書いてあります。『内科、小児科』などと2番目以降に小児科が書いてあるときは、小児科専門医ではありません」(同)

そうだったのですね!「小児科」という表記が含まれていれば、どこも同じだと思っていました。次から気にしてみようと思います。

 

できれば「かかりつけ医」は一人にしておくことがおすすめ

では、なにかあったときにまずは駆けつける一人の医師(一つのクリニック)をもっている方がいいか、もしくはかかりつけ医は数箇所あった方がいいか、そのあたりはどうでしょうか?

「本来は、一人の小児科医に健診から予防接種、診察までお任せいただいた方が、医師にとってもお子さまの状況が把握しやすいです。毎回受診先を変えると、医師も経過の把握ができなくなりますのでご注意ください。

ただし、各クリニックで休診日もあるので、近隣の小児科医仲間はお互いの患者さんを診ることも多いんですよ。お薬手帳を見せてもらえば前にかかった病院名や医師の名前が分かるので、診断などが推測できます。小児科医同士だとお互いの考え方が分かっているので、互いに尊重して患者さんにとって受診しやすいように対応します」(同)

かかりつけ医は小児科、耳鼻科、眼科など、各診療科で持っておくべきですか?

「最近は、鼻水・のど痛・目ヤニ・湿疹などの症状ごとに、耳鼻科・眼科・皮膚科と受診するお母さんが増えていますよね。いろいろな考え方があるので一概には言えませんが、実は、風邪だと思われるありふれた症状がきっかけで、いろいろな病気の発見や相談が始まることも多いのです。小児科医は、風邪のときでも目、鼻、耳はもちろん、胸、おなか、皮膚、神経症状など全身をチェックしています。時にはお子さんを抱っこしているお母さんの慢性疾患などを見つけることもあります。

未熟児・新生児から思春期までのさまざまな病気やトラブル、ヘルスケア、育児について経験を積んでいますので、子どもに関することなら何でも、まずは小児科に相談していただきたいと思います。小児科医の腕の見せどころです」(同)

実際、診療科ごとにかかりつけ医を決めているご家庭も多いと思いますが、子どもの心身の健康について悩んだとき、まず相談できるのが小児科のかかりつけ医なのですね。

最後に、「年長から1年生は予防接種スケジュールの完成第一段階です。この時期(7歳半まで)を逃すと公費助成が受けられなくなったり、重要なワクチンを打ちそびれることになるので、今一度確認してみてください」と林先生。予防接種や健診のタイミングも利用しながら、焦らずじっくりと、親子ともに頼れるかかりつけ医を探してみましょう!
(取材・執筆:水谷 映美)

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